瀬戸内国際芸術祭2025『攪拌歌|Brewer’s paddle song 』Art Setouchi 2025 - Performing Arts Program『 Brewer’s paddle song 』

瀬戸内国際芸術祭2025・夏会期において、Torus Vil.としての新作パフォーマンスを上演いたしました。



日時:2025年8月11日(月) 19:00開演
会場:香川県東かがわ市「KASAYAソーシャル/パフォーマンス・スペース+アートワーク」
出演:柿崎麻莉子(ダンス)
佐藤公哉(歌/サンプラー/太鼓/ハープ/他)
カナミネケイタロウ (バリトンギター/笛/歌)
照明:西山和宏 (ミュウ・ライティング・オフィス)
音響:岡田健治 (ナッツプランニング)
小道具提供:小林響 (Hidari-KiKi CREATION)
ダイジェスト映像
イントロダクション
本日はご来場誠にありがとうございます。
もとは酒蔵であった建物に設置された、発酵をテーマにしたインスタレーション空間でのパフォーマンスというお話を頂き、以前から興味があった酒造・発酵について思いを巡らせながら本作品を創作していきました。
ほんの数世代前まで、機械化される以前の労働には唄がつきものでした。酒造においても各工程には酒蔵それぞれの作業唄があり、息を合わせたり、時間を計る役割も担いました。この笠屋邸の蔵でも酒造り唄が唄われていたに違いありません。
本作には、香川の地酒である「金陵」の蔵で唄われていた「櫂入れ唄」に着想を得た音楽や、「水汲踊り」という踊りと共に唄われていたと思われる愛媛県民謡「水汲唄」などが登場します。
唄いながら櫂を操り、桶の中に息づく目に見えない存在(微生物)の活動を導く蔵人たちのイメージは、日本の創世神話において、混沌とした蒼海をイザナギとイザナミが天沼矛でかき混ぜる姿にも繋がっていきました。天沼矛から滴り落ちた滴が固まって産まれたと言われる最初の島「オノゴロ島」は、ここから程近い南あわじ市の沼島を指すという説もあるようです。
新たな段階への変容を求めて、命の混沌をかき混ぜる作業。発酵の力を借りる私たちの生活において、また神話の世界においても重要な役目を持つその行為に着目し、本作を創作しています。
翻って私たちの社会についても、腐敗を避け、快い香気を放つ発酵へ誘えるよう共同体を攪拌していく。芸術にはそんな役割も託されていると感じます。
Torus Vil. 佐藤公哉
スチール記録
Photo:Shintaro Miyawaki



































ショート動画
