「霜月神楽」の取材に田楽座へ。Research of Shimotsuki Kagura

「霜月神楽」の取材に田楽座へ。

これまで新潟、岩手、青森などで郷土芸能、伝承歌などの取材を行い、それを元に新たな音楽を創っていく活動を行ってきました。
Torus Vil. が拠点とする長野県でも同様の活動を始めます。長野県文化政策課の支援も得られることになり、伊那市を拠点とする芸能集団「田楽座」さんへ伺って演舞やレクチャーを行っていただきました。
コロナ禍の中、各地で伝統的な祭りが中止となり地元団体への取材は難しい状況ですが、田楽座さんが20年以上協働されている南信州・天龍村大河内地区の「霜月神楽」(国重要無形民俗文化財)を、地元の許可を得た上で教授いただきました。
 

 
「霜月神楽」は冬至の前後に行われる一連の儀礼で、舞は煮えたぎらせた湯釜を取り囲むように行われ「湯立(ゆだて)神楽」とも呼ばれます。
冬至を境にした太陽の力の復活、清めと再生を願うものとされており、大河内地区では現在の暦で1月5日から翌日にかけて行われています。
 

 
演舞を見せていただいた後は松本や伊那、甲府に移住した友人のミュージシャンたちと共に、主に舞と太鼓のレクチャーをしていただきました。篠笛経験者の音楽家・川村さんは笛のレクチャーも。
 

太鼓や舞のリズム感には独特のうねりがあり、音楽的にも非常に興味深いものでした。
呪術的な中に優雅さや格式高さも感じる神楽だと思います。

今後、今回の取材を元に作曲も進めていく予定です。取材に参加したメンバーでのセッションも計画中です。



リンク:

まつり芸能集団「田楽座」
大河内池大神社例祭
天龍村の霜月神楽
霜月神楽 wikipedia